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2022年3月13日 (日)

『ドライブ・マイ・カー』 

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日本アカデミー賞作品賞に輝いた本作を先週観ました。娯楽作ではありませんが、人間の心の本質に迫ってくるようで引き込まれた作品です。映画系のSNSグループの投稿で雰囲気を^.^/

*****

2021年:日本、監督・脚本:濱口竜介

 1冊の本を3時間かけて五感で読み終えた、明るくなった場内でそんな余韻に浸りました。

 演出家の夫と脚本家の妻が、心も体も満たされ繋がった生活を送っていた。障害になりそうなことがあっても揺らがない2つの心。しかし、ベターハーフであった片方がこの世から消えたとき、さまようもう片方の心はどう折り合いをつけるか。

 キーはあかい車とその専属ドライバー。感動を押し付けるようなドラマチックなエピソード無くとも、人間の心の本質をついたストーリーはこれまで味わったこともないようなスリリングさ。

 俗に言う抑制的な演技から放たれる台詞・動きの凄み(カメラポジションにも唸らされました)…カンヌで脚本賞獲得したのも納得です。

 ちなみに一番響いたセリフは、『さびしんぼう』で人が人を好きになる本質を父が息子に説くシーンと一緒でした。30年以上たっても自分の本質は変わっていないなぁと気づかせてくれた作品でもありました。

 それと、演劇でインターミッションあるように、舞台劇が重みを持つこの作品でもあってもいいのかなぁと思いました。納得の3時間ですが、観る前に気を使っちゃう3時間でもあります。私は大丈夫でしたが、20人ぐらいの観客でキジ打ちにいらした2人…そうなっちゃいますよね^.^;;

 出演:西島秀俊、霧島れいか、三浦透子、岡田将生、音楽:石橋英子(心地いいんです!)、撮影:四宮秀俊、観た映画館:TOHOシネマズ上野[638]

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コメント

ご覧になったのですね。
気になっていた映画ですが、見れていません。
日本アカデミー賞でも多くの賞を受賞したようで、気になります。

投稿: しゅうちゃん | 2022年3月13日 (日) 22時06分

しゅうちゃんさん

はい!
ドラマチックさで感動の押し売りをしてくるような作品とは一線を画します。万人受けはしないかもしれませんが、人間の心のありように興味をもてると、そこから先に物凄い納得感が待っています。
3時間必要なのもわかりました。

投稿: キハ58 から しゅうちゃんさん へ | 2022年3月14日 (月) 21時49分

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