一泊二日でも楽しみ尽くせる海外旅行・ソウルの秋(9)・・・もうひとつの世界遺産・宗廟（チョンミョ）で紅葉と雪との出会い

地下鉄で漢江を渡り乙支路３へ。

地上に出て、韓国らしい太鼓のあるお店の横を曲がると・・・

外壁が現れ、秋らしい小道に沿って歩くと・・・

あふれてくるような色づく木々とともに・・・

世界遺産・宋廟（地図⑨）の正門に到着します。

ここは、1時間毎にあるガイドの案内のタイミングでしか入場できません。

スタートした直後だったのですが、滑り込み参加ＯＫで急ぎ皆に合流します。

李氏朝鮮時代の歴代王と王妃の位牌を祀った神宮という遺跡なのですが、たたずまいにも　まさに目を奪われる素晴らしさでした。

下を見ると・・・

3本の石の道が伸びています。歩行禁止のマークまで・・・

真ん中がご先祖様の通る道、右側が王様の通る道、左側が皇太子の通る道、そのため真ん中の道は歩いてはいけないとのことでした。

祭礼の前に王が沐浴する場所を経て・・・

いよいよ位牌の祭られている正殿へ・・・

木造建築では、京都の三十三間堂より長い、世界一の建物だそうです。

全景を撮るのは難しいですが、それだけこの建物の威容を感じることができました。

扉がたくさんあるのですが、外から開錠できるのは、建物中央（写真右）の一か所というのも位牌に対する尊敬の念の表れなのでしょう。

目を左に移すと、自然の色合いと建物の色合いが絶妙、人間が自然の一部であることを思いました。

落ち葉が敷き詰められた正殿の傍らを通り・・・

永寧殿（ヨンニョンジョン）と呼ばれる、場所がなく正殿にずっと祀られていなかった王と王妃の位牌を移動し祭祀を行った別廟へ向かいます・・・と、そのとき・・

先ほどまで青空だった天から、白いものが舞い降りてきました。

より一層厳かな気持ちに包まれた宋廟での時間です。（続）