アカデミー賞ノミネート・見逃していた話題映画アルゴを、都内に残された路面電車・都電に乗って残された名画座・早稲田松竹へ観に行く(後編)
映画小屋の雰囲気満点の早稲田松竹・・・

建物の外側にあるショウウィンドーには、上映作品のポスターや紹介記事・プレスなどが並んでいて楽しいですね。(最初の1枚は鑑賞後に撮影しました)

3日間限定(今日からですね)でフランスのエリックロメール監督特集です。
![]()
ロメール監督・・・軽快なタッチの作風が”おしゃれ”に映ったのか、ベネチアでグランプリをとった緑の光線は、六本木のWAVEにあったシネヴィヴァンでロードショーされました。早稲田松竹とは真反対の雰囲気。でも時代に乗っただけの存在だったのか、ミニシアターブームが去る前に既に閉館しました。
観に行っていませんが、ゴダール監督のカルメンという女・他多、ダニエルシュミット監督のラパロマ(この監督はヘカテが大好きです!)、ビクトルエリセ監督のミツバチのささやき、タビアーニ兄弟監督のカオスシチリア物語、ピーターウィアー監督のピクニックatハンギングロック、ジャンシャルルタケラ監督のC階段(さよならの微笑みが大好きです!)、ベルトリッチ監督の暗殺の森(リバイバルだったのでここで観ました。ドミニクサンダの無垢無機質な美しさが忘れられません!)、ジョンセイルズ監督のベイビーイッツユー(TOTOのロザーナのモデルになったロザンナアークェット主演で観に行っちゃいました)・・・などなど、ミニシアター黄金期の著名作を上映していました。ディスコがクラブに変わったように、消えて行ったのです。
話がそれました。自販の券売機に並んで・・・

プレスや解説が貼られています。ロードショー館では渋谷のル・シネマなどでありますが、名画座らしい名画座の特権でもありますね。
そして館内・・・

椅子がドリンクホルダー式の高め背もたれ式に変わっています。厳しいといわれる名画座の経営ですが、この設備投資をするあたりに、早稲田松竹の心意気を感じました。
ちなみにスクリーンは、本編上映時に緞帳が両サイドへフルオープンします。
また、スクリーンと座席の位置関係からして、高めに位置するスクリーンですが、前列の席は少し後ろへ傾いているので背もたれに頭を置いて、比較的無理なく見上げ迫力を味わうことができます。
・・・と、ブザーがなって・・・
・・・18年間封印されたイランでのアメリカ大使館人質事件を題材に、ハリウッドを巻き込んだニセSF映画を使って、事件直前時に逃げて危うい立場で隠れている大使館員たちイランからどう脱出させるか・・・ハラハラドキドキのストーリーが展開されていきます。この荒唐無稽な計画がどうアメリカ政府で決定され、さもあるかのような映画製作をハリウッドで仕掛けるのか、空港を使った脱出劇の前段階の緩急とりまぜた展開にも引き込まれます。既に公開後3か月半たっていて、話は大まか知っているのですが、それを超えます。・・・かくまわれている先のカナダ大使私邸のお手伝いが気づいている・・・イランの革命戦士が私邸に来た・・・大使館員が特定されないように写真をシュレッドしたのに多数の子供たちを使って張り合わせ復元しようとしている・・・空港まできたのに購入済みのスイス航空チケットが有効になっていない・・・ニセ映画の製作事務所にイランからの確認電話ベルがなっているのに肝心のプロデューサーがスタジオで足止めを食っていて不在のまま・・・刻まれた写真が復元され面が・・・空港にその情報が・・・キャー!
あっという間に2時間がたちました。
そんな早稲田松竹をアド街風に。
| 固定リンク | 0
« ひと足お先に春到来 気分は早春・お台場にて(1/2)・・うみねこの次はゆりかもめで東京湾岸風景を | トップページ | ひと足お先に春到来 気分は早春・お台場でお昼(2/2)・・東京BAYは本日も晴天なり »
「列車・車両(Trains)」カテゴリの記事
- お疲れさまキハ85系ひだ(2023.03.18)
- お疲れさま651系特急草津(2023.03.17)
- 特急草津 185系の頃(2023.03.15)
- 快速リアスシーライナー(2023.03.11)
- 都営5300形 お疲れさまでした!(2023.02.28)
「お気に入りMovie」カテゴリの記事
- 『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』(2022.12.18)
- 『ウルトラセブン』55周年記念4k上映(2022.10.04)
- 『アキラとあきら』(2022.09.24)
- ブレット・トレイン(2022.09.06)
- 大巨獣ガッパ(2022.08.09)
「街角&旅風景・スカイツリー&タワー(Dairy Scenes)」カテゴリの記事
- シンガポールの休日㉙・・・マリーナを望むバスタイム^.^/(2019.03.11)
- シンガポールの休日㉘・・・工事中なれどラッフルズ!(2019.03.10)
- シンガポールの休日㉗・・・チフリーラウンジでアフタヌーンティ^.^/(2019.03.09)
- シンガポールの休日㉖・・・ベイサンズへ(後編)(2019.03.08)
- シンガポールの休日㉖・・・ベイサンズへ(前編)(2019.03.07)





















コメント
ウッ!館内が私の知っている早稲田松竹と全然違います。きれいすぎると、かえって居心地悪そう。でも、六本木のシネヴィヴァンはよく行きましたよ。オシャレ好きではないけれど、ロメールは大好きで、特に「緑の光線」は内気な女性を描いていて、異性ながらも共感しました。ダニエル・シュミットの「ラ・パロマ」も面白い映画でしたが、見たのはアテネフランセや大井町でした。
投稿: アワムラ | 2013年2月 9日 (土) 04時13分
映画いいですね、
こっちは昔からある映画館はほとんどありません。シネコンばかりになりました。
それから、八戸線なんと、この秋、食堂車が運行されるとのことです。
また来ないといけなくなりましたね。
投稿: カシスキャット | 2013年2月 9日 (土) 09時27分
アワムラさん
そうですね、内部はかなり変わりましたね。写真にありませんが、トイレもきれいになっています。私も緑の光線が好きです。日常風景を見ているような感じで、ロメール監督のお歳からは考えられない軽妙さに、ちょっと感激した思い出があります。
投稿: キハ58 から アワムラ さんへ | 2013年2月 9日 (土) 18時33分
カシスキャットさん
青森からはとおいですけど、福島の方に、すんごい歴史を感じる小屋があるそうですよ。
八戸線、そうみたいですねー。JR九州にちょっと刺激されているのでしょうか。
投稿: キハ58 から カシスキャット さん へ | 2013年2月 9日 (土) 18時36分