処暑なのに夏真っ盛り 東京・日本橋 三越・日銀あたりの昼風景（街中の涼編）

　旗を見上げていた、その木陰のある場所から始まる短いお話・・・

　そこは、日本のお金を発行しているところの並木道でした。

　その木陰では、自転車さん達もホット一息・・・

　お金だからと言っても・・・

　目映いだけでなく・・・

　建物前の木立が、そして豊かな葉が・・・

　少しだけ日差しを弱めてくれました。

でも、このたくさんの青葉たち、１万円札だったらなあ・・・なんて白日夢を見ちゃいそうなくらい、まだ暑いです。

　これはイカンと・・・

　暖簾をくぐりました。

　紺一色の暖簾越しにすかしてみると・・・

　アーラ不思議、日本橋の通りも涼しげに見えるではないですか。

　涼しいと思ったら・・・

　ここは、竜宮城・・・

　水の中を人が歩いてる？　幻覚？

　しばらくして、汗が引いてくると・・・

　そこは、やっぱり、2012年処暑の日の日本橋でした。

　都会に涼しさを運んでくれるアクアリウム・・・

　金魚さんたちが、声をかけかれたような気がしました。

　日差しの目映さと、生まれる影・・・

　ハーフ＆ハーフになった風のコリドーが、そこにはありました。（終）