ちょっぴり大阪(兵庫)（その6） 東宝映画・阪急電車の世界へ(2/3)

　なめらかな曲線を描く坂の鉄路を、時速100キロくらいの高速でくだると、山の手側に電車の車庫が現れてきました。

　そして、7000系が減速を始め、車内放送と、車庫と本線の切り替えを担うポイントの登場が、五感で西宮北口駅への到着を知らせてくれます。

　下車、そして見送ります。

　広いコンコース、そして山の手側、映画にもチラと出演した階段横のエスカレータを下りた先に、その阪急・今津線はありました。

　ホームの先端（海側）は行き止まりになって。昔は、この西宮北口駅を横切るように、最南端の今津駅まで一気通貫していたそうですね。

　ホームには藤棚のような緑も。

　阪急電車は、これから進む今津線の鉄路を見つめていました。

　映画の後半部と同じ、西宮北口駅から終点の宝塚駅を目指します。

　準備ができて、出発進行！

　発車して程なく、門戸厄神駅ホームが見えてきました。昔、舞台を見に行ったりして少しオキニだった南果歩さんが公開中SPEC主演の戸田恵梨香さんと出会うエピソードで出てきました。

　すぐに発車すると、住宅地の間をまっすぐに伸びる今津線鉄路が目の前に現れます。

　そして、甲東園駅。

　緑豊かで広々とした関西学院大学のキャンパスを映画で初めて観ました。あの女子高生が憧れるのも納得です。その女子高生と、大学生カップル・・・ある時は勇気づけ、ある時は切なく、ある時は微笑ましく・・・不思議な偶然をつづった有川さん一流のエピソード達のひとつにも現れました！

　続く仁川駅と間では、緑と緩やかなカーブが増えてきます。

　仁川駅手前では、小さい橋がお出迎えです。

　仁川駅北端からは、前面に六甲？の丘陵地帯が見えてきました。

　少しのぼってきたようです。

　東側の住宅地がやや下に見えるようになり、目の前の直線鉄路もチットだけ上を向いています。

　そして、今回途中下車する駅・小林(「おばやし」って読むんですね)が見えてきました。　（2枚目は、1枚目の写真を撮った時を車掌から撮ったものです）

　主役の中谷美紀さん、そして先ほどの少女・・・人生の思いきりや、素敵な出会い、そして勇気、それらを暖かく包んでいたこの駅の存在はとても大きかったです。この目で、耳で、肌で、鼻で、確かめたかったのです。(続）