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2011年9月11日 (日)

三陸鉄道・北リアス線 宮古市・田老へ②(田老駅から大堤防へ)

 あの日から、半年です。

  いち早く部分復旧した北リアス線で、30数年ぶりに田老を訪れた記録の第2回、田老駅周辺・大堤防・漁港の今です。

  田老駅で下車し、小本駅まで向かう36形を見送りました。

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 列車が出発た田老駅ホームからは、風鈴の姿の奥に、復興のためのガレキ撤去している様子、その奥に夏の終わりを迎えても変わることのないリアス式三陸海岸の海が広がっています。まったく対照的な姿がそこにありました。風鈴の音色が、その相違えた姿を結びつけているように聴こえます。

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 ホームから階段で下りていきます。この高さゆえ、田老駅ホームは残りました。

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 階段の途中まで、津波が押し寄せた痕です。通路が確保されていました。

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 駅下、正面からは何も変わらない駅に見えます。30数年前、国民宿舎・山王閣に宿泊した翌朝、この景色を見ながら、田老駅に行った記憶が少し蘇りました。

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 ところが、駐輪場から見ると一変します。駐輪場の屋根が流され、鉄の構造物だけになっていました。

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 駅から、田老をあの日まで守り続けた大堤防まで向かいます。

  ホームから見えた道路も、撤去された瓦礫をのせたトラックだけでなく一般車が頻繁に通っています。その奥には、なにも変わっていない田老駅の姿がありました。

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 大堤防、左側が内陸部、右側が海側です。ただ、ただ、その光景を見詰めるだけでした。せめてもの鎮魂の思いを込めて。

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 一重目の堤防と、後方の堤防の間です。

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 堤防を上下するための階段の手すりは変形したままで残っていました。奥には、破壊された堤防があります。最初に訪れた時に下船した港は、形が残っているだけでした。第3回に続きます。

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