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2011年9月12日 (月)

三陸鉄道・北リアス線 宮古市・田老へ③(大堤防から田老駅へ)

 ・・・いつか見た田老駅をイメージします。

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 あの日から半年が過ぎました。いち早く部分復旧した北リアス線で、30数年ぶりに田老を訪れた記録の第3回、大堤防から田老に戻ります。

  目の前の光景の前に、深い呼吸をし、シャッターを押し続ける時間がただただ過ぎて行きました。 

  田老港、後ろには破壊された堤防がひかえます。両親と一緒に旅行した三陸海岸名物のウミネコ遊覧船の姿が、記憶の奥だけで蘇りました。

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 湾に目を向けると、昔と変わらない青い海、緑の断崖のドラマチックな出会いがありました。そのなことが半年前にあったなんて信じられません。しかし、その手前では、湾の復旧に向けた作業が現実を物語っていました。

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 堤防の内側には、瓦礫が取り除かれた姿がありました。所々ある草々が、時間の経過を感じます。

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 奥にある家々が、運命の境界を感じました。境界のどちら側でも、苦しい思いが存在していることを感じました。

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 そんな中、その光景を見詰めているヒマワリを見つけました。

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  復興の進む様子を見守っているヒマワリたち。

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 田老の青空と、田老の緑と、調和しているヒマワリたち。

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 ヒマワリたちが見詰める光景も、いつかは過去の記憶のかなたにしまわれることでしょう。

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 復興に向けいそしんでいる姿だって。

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 今はススキに守られている田老駅なのでした。

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 過去と、写真で見たあの日と、現実の間を往ったり来たりした時間が過ぎて行きました。また来ます・・・田老に。

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