公開映画Myベスト10回顧・その5 1986年作品中篇 アクション映画の最高峰・エイリアン2登場の年!
1977年から本格的に小屋に足を運び、早30数年。ぴあの雑誌版も廃刊になった今、記録を残している1984年から2009年に向けた回顧をしています。8月23日続きの第5回、忘れられない作品ばかりの1986年のMy5位から2位です。
あまりにも濃い年なので、今回は中篇5位から2位まで。
5位 未来世紀ブラジル
4位 カイロの紫のバラ
3位 マドンナのスーザンを探して
2位 チューズミー
5位 壮大なイメージ作品もの映画を作らせたら天下一品のテリー・ギリアム監督の驚くべき映像世界を堪能できる”未来世紀ブラジル”もそうなのですが、ミニシアター系作品がズラッと並んでいます。ミニシアターの閉館が続く現在のことなど、まったく予想できなかった1986年でした。
4位 ウッディ・アレン監督が主演しないせいか、夢のようなメロドラマの世界が広がります。非常に現実感のあるファンタジーなんです。夢見て映画の中に入り込んでしまう、夫に虐げられ冴えない主婦役をミア・ファローが演じているのもハマっていました。映画の世界と現実を往ったり来たりして、夢見る姿はまるで少女のようでした。「なんか現実につかれたなあ」という人に、ほっこり感を与えてくれる作品、お勧めです。
3位 1986年3作目になるロザンナ・アークェット(TOTOのロザーナ)が、これまた冴えないというか平凡というかの主婦を演じています。新聞記事でみつけた「スーザンを探す」という記事にひかれたから大変。事件に巻き込まれていくという、とてもライトな巻き込まれ型サスペンス映画です。マドンナが初出演の映画という触れ込みでしたが、小さなエピソードからなっていて、公開がミニシアターだったのは正解と思いました。字幕は戸田奈津子さん!女性監督のスーザン・シーデルマンだったのも主婦主人公の作品演出にとって良かったのではないかと思いました。本当に小品なんですが、こういうのを佳作というのでしょうね。
2位 愛を熟知してラジオでカウンセラーをしている女性が実は、愛を知らない孤独な女性。そのラジオを聴きファンである、愛に不器用な女性。この二人がルームメイトになるところに、精神病院から退院したばかりの不思議な流れ者男がからみあって、都会の恋愛模様を少しユーモラスに描いた作品です。都会派のアラン・ルドルフ監督作品(ファンタジーロマンスのメイドインヘブンも控えています)。本当に変な魅力の作品で、ハマらないと「なんじゃコリャ?」に陥ることでしょう。でも、見始めてクスクス笑いするようなら、気に入ること間違いなし。ラストのセリフ(ネタバレですが)。女「あなたって変な人ね」男「だから好きなんだろう」。そう変な人たちが主人公の作品なんです。カウンセラーを、愛のメモリー、コーマなどで活躍したジュヌビィエーブ・ビジョルドが演じていたんです!セゾン系で公開され、当時自宅から2時間かかった渋谷で夜見たのも、気に入ったバックグラウンドになったんですね、キット!
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