公開映画ベスト10回顧・その4 1986年作品・前篇 アクション映画の最高峰・エイリアン2登場の年!
1977年から本格的に小屋に足を運び、早30数年。ぴあの雑誌版も廃刊になった今、記録を残している1984年から2009年に向けた回顧をしています。その第4回、忘れられない作品ばかりの1986年に付けた順位です。
あまりにも濃い年なので、今回は前篇13位から6位まで。
13位 シルバラード
12位 XYZマーダーズ
11位 植村直巳物語
10位 愛と悲しみの果て(Out of Africa)
9位 ストレンジャー・ザン・パラダイス
8位 四月の魚
7位 セントエルモス・ファイアー
6位 アフター・アワーズ
(写真は、Amazonのアソシエイトプログラムを利用しています)
13位、白いドレスの女で、オキニ監督になったローレンス・カスダンの西部劇です。シルバラードを牛耳っていた悪党にわけありの4人がいどむ、痛快な娯楽作品でした。また、その後活躍するケビン・コスナーが、注目されるきっかけにもなった作品なんですね。個人的には、ロザンナ・アークエット、良かったですね。少しさびしげな表情が似合う中にそこはかとない色気を感じさせてくれる女優さんです。なんと、この年のMyベスト13に3作品も入っているのですから。残りはおいおい。
12位 関係者が凄い超超B級作品です。サミ・ライミ監督(侍Me のダジャレが有名です)、コーエン兄弟脚本、なんと戸田奈津子さんが字幕を担当されました。
紹介文からそのB級ぶりがわかります。「かっとびのホラー・アクション・サスペンス・スーパー・ナンセンス・ギャグ・コメディ・シネマ!」今では、スパイダーマンやノーカントリーのこともあって「ハリウッド2大ヒットメーカーが贈る、大スラップスティック・コメディ!」となっているんです。
殺人事件に巻き込まれ犯人にされてしまった気弱な青年と、くるっている犯人たちのドタバタが大笑い+スプラッター感覚の中で展開します。小道具も面白く、超大型スタンガンに殺す対象に合わせて電力調整メーターが付いているのは大笑いです。DVDにもなっているようなので、小生以外のファンもいるようです。良かった。
10位 アフリカの雄大な自然の中で繰り広げられる、アフリカ版・風と共に去りぬともいえる波乱万丈の物語。アイザック・ディネーセンの回顧録をもとにしています。主人公・デンマークからアフリカへ渡る裕福な女性を演じるのが、当時 演技派として絶頂期をむかえていたメリル・ストリープ、共演がロバート・レッドフォード。舞台といい、俳優といい、音楽のジョン・バリーといい、メロドラマの極みといえる作品でした。ちなみに、アカデミー賞・作品賞受賞作なのです。日劇のどでかいスクリーン、戸田奈津子さんの字幕、がこの作品の凄さを下支えしています。
8位 大林宣彦監督のライト・コメディ。タイトルはエイプリルフールのフランス語からだそうです。なんてったってトボケタ感じでどたばたする主人公をYMOの高橋幸宏が演じたのです。口当たりがよく、クスクス笑える映画だった記憶があります。この作品しかでていない、今日かの子さんのライトな色っぽさもgoodでした。
6位 マーティン・スコセッシ監督作、ついていない男の過ごす一晩を描くブラックコメディです。万人に受けるとは思えません。ただ、ハマル人にはハマル、不思議な魅力をもってもいます。公開は地味で、シネマすくえあとうきゅうでの単館上映だった記憶があります。このブラックコメディを忘れられなくしているのが、ロザンナ・アークエット(本年2回目)、リンダ・フォレンティーノ、テリー・ガーといった癖のある役どころの女性たちです。ついていない夜をどうぬけだすか、主演のグリフィン・ダンと一緒にハラハラしたのです。パンフの表紙が物語を暗示した斬新なデザインで秀逸でした。(5位からに続く)
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