「4月16日版 週刊・東洋経済 『鉄道被災』」 特集に感謝、そして・・・。
何とインパクトのある表紙でしょうか。津波で被災した海岸部の中を力強く走行する三陸鉄道の36形(さんりく形)列車の姿。復旧/復興へのたくましい姿が見事に写し出されています。胸にきざみこまれる1枚です。
特集の記事も鉄道ジャーナリスト・土屋武之さんの記事など、読み応えあっただけでなく、内容に同感/共感してうなづいてしまいました。
表紙の区間、3月22日にこのブログでこの三陸鉄道北リアス線を紹介しました。この北リアス線の宮古-田老間が今回被災した三陸海岸沿岸部を走る鉄道の中で、いち早く16日・・あの日からなんと5日後に運転再開しました(三陸鉄道のweb siteから)。しかも復興支援列車として、なんと運賃無料で運転されたのです。素早い復旧だけでも関係者のご尽力に敬意を表したいのに、「地域の足だから、地域のために無料で」なんて、月並みな言葉ですが胸を撃たれました。なんという使命感、第3セクターだからあたりまえと言う人もいるかもしれませんが、きっとこの復旧にご尽力された方々だって被災されてるはずなんです。そこを、地域のためにがんばられた。「○○のために」には人によりアレルギーもある言い回しかもしれません。でも、ここにある「地域のため」には、思惑に乗せられることのない自発的な純粋な「ため」であることを、ストレートに感じました。
とにもかくにも、この表紙の写真を見て、三陸鉄道関係者の5日間に、そして その純粋でひたむきに力一杯がんばれられたさまに、思いをはせてしまいまったというのが素直な感想です。観光客として数回乗車しただけのいち乗客でしたが、三陸鉄道なければ、出会えなかった海、森、トンネル、運転手さん、地域の乗客の方々、宿の人、などなど、自分の人生の一部分になっていることは確かです。そのようなことを考えていて、改めて自覚しました。三陸鉄道や久慈線、山田線、大船渡線、気仙沼線、石巻線、仙石線などに関心を持ち続けよう。好きな人を思い浮かべるように。
復興や復旧に向けていろいろな支援があります。ボランティアなど現地で直接的な支援ができれば一番でしょう。義捐金など間接的な支援もあります。でも、ここを訪れた自分が、ずっと関心を持ち続けるという形もあるのかなあって。
目には見えないけど、お互い知らない人や地域とのつながりが、そこにはあるのですから。大切な絆が。(写真は、観光列車使用時の36形。3月21日分他再掲 と 気仙沼線の大谷海岸駅ホームからの1枚 3月19日分再掲載)
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コメント
一度でも訪れたことのある場所は、自分の人生の一部分になっている大切なところ。そこにずっと関心を持ち続けるということは、気持ちがそこにあるということですからそれも支援につながると思います。私も何度となく東北を旅していますが、映像を見るたびに心を痛めたり、ホットしたりしています。行ったこともない場所ならこんなにまで落ち込んだり、喜んだりしないのにと思っていました。
投稿: まるみ | 2011年4月19日 (火) 16時55分
まるみさん、コメントをありがとうございます。新幹線が4月25日に仙台まで、5月には全通し、夏の東北三大祭りも開催というニュースを耳にしました。東北を皆で盛り上げていきたいですね。
投稿: キハ58&28 | 2011年4月19日 (火) 23時31分